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ピロリ菌と免疫力、光について

先月の人間ドックで、お医者さまに「ピロリ菌いるから除菌したほうが良いですよ」と言われた。なので専門病院で再診して連休前に処方薬を服用。1週間飲み続けなければいけないのに、超強力な抗生剤のため1回目でアレルギー反応が出てしまった。手足に蕁麻疹が出て痒くなり目がおかしくなった。まぶたが引きつれてむくんだような感じ…でも鏡を見てもむくんでない。不安と恐れ。昔から目に違和感があると平静を保てなくなる。わたしがこの世でいちばん怖いこと、それは視力を失うことだから。
 

もうだめだ、くじけた、がんばれない。白旗だーー…と2週間ほど、最低限の仕事だけして休んだ。「かなり眠くなりますよ」と処方された抗アレルギーの薬が本当にものすごく眠くなるので、こんこんと寝ていた。朝壮介を学校に送り出してストレッチだけして、またクッションとタオルケットを出して眠る。壮介が留守の時間はほとんど寝ていた。壮介が家で遊んでいる横で寝ているときもあった。夜も深く眠った。眠くて眠くてとにかく眠かった。こんなに休んだのは出産後はじめてだと思う。お金のこととか仕事のこととかが頭をよぎるものの「もう知らん」と眠った。冷房の効いた部屋で、傍らにはいつも猫の兼継がいて、ふたりでときおり身体のあちこちをぽりぽり掻きながら眠った。

 

抗生剤は、悪い菌を除去すると同時に善い菌も一掃してしまう。身体の免疫力のほとんどを担う腸在菌が失われると、その機能は半年経過しても回復できないと聞いたことがある。そういえば、兼継は去年の9月に両目の瞬膜が腫れて強めの抗生剤を処方された。目は治ったものの免疫力が低下して、他のアレルギーが出るようになったかもしれない。もともと室内暮らしの単頭飼いで餌も単食だから多様な菌は持ってないだろうし。

免疫力をあげるために良いこと…睡眠、適度な運動、発酵食品と食物繊維を多くとる多様な食事、水シャワー、リンパマッサージ、好きなことをすること…などなど。飼い猫は何ができるだろう。

 

壮介が宿題の漢字プリントでおもしろい字を書いていた。本当の光より光らしい文字。

 

追記 : 目の具合はもとに戻り今週から稼働。休んでいるあいだ掃除をしたりごはんを作ったりするのは苦じゃなかった。なぜか無性にケーキを作りたくなり新しい型まで買ってきて、チョコレートケーキ、にんじんケーキ、チーズケーキを焼いた。家事は好きなんだなあとしみじみ思う。

食器棚の上/オンライン

食器棚の上の六角形の木箱には、祖父ひとり祖母ふたりの遺骨の欠片が入れてある。近しいひとが亡くなるとき、火葬場で、骨をすこし食べて、すこし持ち帰ることが、わたしなりの死者に対する礼儀のようなものになっている。

故人は自分の名前(愛称ではなく)を声に出して呼んで欲しいという。もときちさん、はるえさん、しげよさん。鋳型職人だった元吉さん、元祖ミニマリストだった春恵さん、習字の先生だったしげよさん。今こうしてSNSやブログに祖父母の名前をのせて、誰かが読んでくれること。それはなんだか良いことのように思う。

この夏は帰省できなかったけど、13日、息子と作ったチョコレートケーキを供えた。あとはいつも通り。好きな花を飾って、朝に水を替えて声をかける。

やや暗い話

今日、政庁跡にあるトイレの洗面台のなかに、小さなセミを見つけてしまった。

排水口ぎりぎりの場所で必死に脚を動かしてるけれど、白い陶器の壁がつるつるしてまったく登れないみたいだった。

 

セミは大の苦手で、小学生のとき理科の教科書に載ってるセミの脱皮の写真を見なくてすむように、そのページをセロテープで閉じてしまったくらいいやだ。壮介が生まれてからは「男の子だからいちおう虫くらい平気じゃないと」と、自分の虫嫌いを隠していたけれど、やっぱりすぐにバレて、壮介も虫が大の苦手な男子になった。今では、セミやカナブンを見つけては、ふたりできゃーきゃー叫んで逃げ回っている。

 

そんなわたしでも、さすがに(…このまま素通りしたら、あのセミはたぶんあそこで力尽きて死ぬのだろう)とあれこれ思うといたたまれず、長さが50cmくらいの棒きれを外から拾ってきて、先っぽをセミの目の前に差し出して救出を試みた。(頼むから飛ばないでよ)とびくびくしながら。セミは「……あら?」という間をおいてから、よたよたと棒につかまりおとなしくしているので、そのままじりじりとトイレの外に持ち出して「がんばれよ〜」と草むらにセミと棒を置き、すぐにその場を離れた。セミはきょとんとしているように見えた。わたしはヘンな汗をかいた。

 

家のなかでアリや小さなクモを見つけると「ごめん!」と言いながらティッシュでぎゅっとくるんで捨てるのに、矛盾だ…とぼんやり考えながら川沿いの道を歩いていて、ふと、(きっとあのセミが自分のように見えたから助けたのだろうな)と思ってしまった。

 

暗い。暗いし男っぽい。最近ずっーーーと男らしい。この休みはスカートでもはいたほうがいいかもしれない。

夏は好きじゃない。早く秋になるといい。

 

追記 : 昆虫は苦手だけど、カエルやトカゲなどのは虫類は平気。

夏休みする

今週末から9日間、壮介夏休み。

もうわたしも休むぞと決めて、メールの返信や急ぎの仕事以外はしないことにした。2週間くらい休もう。お盆は帰省しないことにしたので、猫の兼継とベランダの植物の水やりをどうするか考える必要がなくなり、気がラクになった。だらだらしよう。本も読みたいし、ひさしぶりにお菓子も作りたいし、遠出もしたい。

兼継のアレルギーは、病院で処方された薬を服用しても餌を変えても改善せず「掻きすぎてもう皮膚が破けそう」ぐらいになってしまい、あれこれ調べてamazonで高評価だった薬用シャンプーを購入。試してみたら効果があった。今は3日置きくらいにシャンプーしている。レビューを読む限り、アレルギーの原因が内因でも外因でもこのシャンプーはよく効くみたい。なぜかはよくわからない。掻く回数が減りリラックスした良い顔になってきた。とても嬉しい。しばらく続けて様子を見ようと思う。

右奥のバラの鉢が、春に植え替えをしたあとすごく調子が良くぐんぐん枝を伸ばしている。でも手入れのときに腕が傷だらけになる…肘まであるようなグローブが欲しい。

ひとそれぞれ

昨日、鳥取の母親から電話があり「お盆は帰ってこなくていいから」と言われた。県知事が今後発症者の職場や住所を公開する条例を推進しているらしく「福岡はすごく感染者多いでしょう?万が一コロナになったらお父さんとお母さんもうこのマンションに住めなくなるから」だそう。なんと。母は長年勤めた職場を”東京からの往来者が多いから”という理由で退職までしていた。

”コロナ観”って本当にひとそれぞれで、まるで政治の話題のようにうかつなことは言えないし、地域差もすごい。新聞とテレビが情報源の両親に、わたしが「そこまで深刻にならなくて大丈夫だよ」と言っても怒られるだけだし、なにより、鳥取で詳細を公開されたら生きていけないのは本当で「そうか。ではそうするね」と言うだけにした。電話口の母はもう数年は会えないね…くらいの雰囲気だった。「いろいろなことはもうそちらで進めて。お父さんとも話してたけど、あなたとそうちゃんが元気で幸せだったらそれでいいからね。そうちゃんの写メだけ毎日送ってね」とのこと。そ、そうなんだ。

 

そうかそうか、ではそういうことで…。こちらはこちらでがんばっていきまーす。

W「Tweezer Reprise」/ phish

ZAZEN BOYSを聴いていたらなぜか無性にphishが聴きたくなった。音源を巡っているとミックスリストにphishとZAZENをいっしょに放り込んでいるひとを発見。わたしだけではないみたい。

99年フジロックのフィールドオブヘブン、2000年のジャパンツアー、西海岸ツアー…と全盛期のライブを続けて観に行ったとき「人力で、ロックバンドで、ここまでできるんだ」と圧倒された。当時メンバーは毎日8時間スタジオに籠もって練習していたそう。オーディエンスは「フラワー!ピース!ラブ!」のひとか、超ストイックにphishを追いかけるフィッシュ・ヘッズか、ハメをはずしにきた若者かという感じで、わたしのような ”ふつうの堅気”は少数だった。最近の客層はもっとクリーンっぽいです。テーパーズ・セクションで「昔は良かった…」とつぶやく老ヘッズの姿が目に浮かぶよう。

 

楽曲としては同じくトップ・ジャムバンドのstring cheese inicidentのほうがバイオリンも入ってメロディアスで好みだったけど、 ライヴ・パフォーマンスはphishがもう圧巻だった。この世のものじゃないみたいだった。こころのベスト・パフォーマー第1位はphish。良い体験でした。phishの音楽は片手間に聴けるようなものじゃないから、こどもを出産してさっぱり離れたけど、機会があればまたライヴに行ってみたい。

曲を即興で進化させていけるバンドをライヴで聴くのが好きです…何をわたしはつらつらと書いているのやら…。

ZAZEN BOYS

午前9時。雨の散歩のおともはイアホンからZAZEN BOYS。

吉田一郎さん在籍最後の「破裂音の朝」。名曲。ああライブで聴きたい。

「Honnoji」からの「COLDBEAT」。

 

格好いい、凄まじい、でも笑っちゃう。メンバー全員変態バケモノバンド。ステージで斬り合い。「なごんでる場合ではない」「スカしてる場合ではない」「しゃれてる場合ではない」という気分になるからいいですね。ZAZENのYouTubeコメント欄も好きで、読んでると「…ふははは」と笑ってしまう。ビールが飲みたくなる。

月夜

壮介と兼継と、2人と1匹暮らしになって3ヶ月が過ぎた。

「地味に波瀾万丈な人生だね」と友人が言った。「望んでそうなったわけじゃないけどね」と答えた。

 

崖っぷちから足を踏み出すというのはこういうことなんだと思う。後ろの道はもうふさがっている。頭をしゃんとして足元を見ないように、1歩1歩進む。暗闇から風がふいてくる。暑くもなく寒くもなくとても静かで、雲間に月が浮かんでいる。見上げる余裕はないけれど、ぼんやりした光を頼りにしている。その月はわたしだ。わたしはわたしを頼りにしている。

 

ひとり猫

 

ひとり息子とひとり猫。

最初にソファーでくつろいでいたのは兼継なのに、壮介がわりこんできたうえおもちゃを広げる。耐える兼継。

 

ひとり猫の兼継は、お腹のハゲがよくならない。食物アレルギーらしい。ずっと決まったエサをあげていたけれど、ときどきわたしたちのパンに塗ったバターやチーズをなめていた。去年瞬膜が張れあがったときには、前日にバタークッキーの欠片を食べていたような?と心当たりがある。乳製品か穀物かな?わからないけど。かゆみ止めを飲ませて、エサを除去食に変えて様子をみているけど、かゆみがおさまっていないように見える。本当にかゆいのか、舐め癖がついてるのか、ストレスなのか…。動物は具合が悪くても喋れないから、気にかかる。

 

薬を飲ませるとき、兼継を脚のあいだにはさんで固定して、こちらの指で口をかぱっとこじ開けて、のどの奥目がけて錠剤を落とすのだけど「……む、む、うぅ、やめてやめて…」という感じで抵抗する。でも絶対ひっかいたり噛んだりしてこない。飲ませたあとはしばらくふてくされているけれど、すぐに忘れて「…なんだか眠くなってきました」と寄ってくる。いい子です。

 

単純

 

「晴れ最高」。

 

ストレッチして掃除機をかけてベランダの鉢の水やりをして、布団を干してカーテンを洗濯。そして散歩に出る。

やっぱり太陽っていいな。雨も良いのだけど、続くとね、視野が狭くなる気がする。