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ひとり猫

 

ひとり息子とひとり猫。

最初にソファーでくつろいでいたのは兼継なのに、壮介がわりこんできたうえおもちゃを広げる。耐える兼継。

 

ひとり猫の兼継は、お腹のハゲがよくならない。食物アレルギーらしい。ずっと決まったエサをあげていたけれど、ときどきわたしたちのパンに塗ったバターやチーズをなめていた。去年瞬膜が張れあがったときには、前日にバタークッキーの欠片を食べていたような?と心当たりがある。乳製品か穀物かな?わからないけど。かゆみ止めを飲ませて、エサを除去食に変えて様子をみているけど、かゆみがおさまっていないように見える。本当にかゆいのか、舐め癖がついてるのか、ストレスなのか…。動物は具合が悪くても喋れないから、気にかかる。

 

薬を飲ませるとき、兼継を脚のあいだにはさんで固定して、こちらの指で口をかぱっとこじ開けて、のどの奥目がけて錠剤を落とすのだけど「……む、む、うぅ、やめてやめて…」という感じで抵抗する。でも絶対ひっかいたり噛んだりしない。飲ませたあとはしばらくふてくされているけれど、すぐに忘れて「…なんだか眠くなってきました」と寄ってくる。いい子です。

 

スタイルでプライド

朝、長靴をはいていきなよ、とわたしが壮介に言う。

いやだ、絶対くつがいい、と壮介が言う。

 

なんでー、靴下がびしょびしょになって1日中気持ち悪いよ、とわたし。

いや!と壮介。

 

「…もしかして登校班の他の男の子って長靴はかないの?」

「そうだよ!これはスタイルで、プライドなんだよ!」

「(ほぉぉぉ〜)そういうことなら仕方ないね」

 

たぶん履き替えないと思うけど、替えの靴下をランドセルに入れておいた。

 

追記:結果 風邪をひいて週明けに学校を休んだ。

整える月

兼継のお腹のハゲは一進一退で、先週の金曜日に病院に連れて行ったら「アレルギーとカビだね」と先生に言われた。皮膚が目に見えないカビで覆われているらしい。アレルギーで皮膚が弱ってカビがとりついたのか、カビのせいでアレルギー反応が出てるのか、そこまではわからないけれど、猫にはめずらしいことではないとのこと。皮膚の油分が減って痒くなり、舐めすぎて剥げてしまうらしい。舐めてさらにカビが広がる。ストレスじゃなかったのか…もっと早く病院に連れて行ってあげれば良かった。注射を打ってもらい飲み薬を一週間分いただく。帰宅して薬を飲ませたら、効いているのか完全に”病人”状態に。立つのも歩くのもだるそう。

次の日、6月6日は兼の9歳の誕生日だった。植物がよく見える窓際に兼が好きなソファーを置いて特等席を作ってやる。猫は身体の具合が良くないと、飼い猫でも押し入れなどに籠もって姿を見せたがらないというけれど、兼はわたしの視界に横たわり「しんどいんですよ。ねぇ、しんどいんですよ」となぐさめてもらいたがる。病気の猫は電池が切れたように存在感がなく、気がつかずあやうく踏んでしまいそうになる。

昨日からすこしずつ元気になってきた。兼にはあと20年生きてもらわなくては。

 

今週もう1回病院に連れて行く。あとわたしの歯医者と車検と税務署。来週は人間ドックと整体。メンテナンスの6月。

ベランダで

5月の花見。

一人掛けソファーのクッションを気軽に外して、あちこちで使うと便利…ということに最近気がついた。

 

2ヶ月ぶりに整体に行って、歯医者にも行った。来月は健康診断に行く予定。

伴走

自転車で天満宮に行く。息子が公園の外の世界に自転車に乗っていくのははじめて。自動車や観光客が少ない今なら大丈夫だろうと出かけたら、想像以上だった。午後4時、いつもは観光客でいっぱいのこの参道を自転車で行ける。”天満宮=梅ケ枝餅”な息子は、ぽつんを開いているお店を見つけて意気揚々。

本殿もほとんどひとがいなかった。すごく気持ち良くてすごく楽しかった。

それにしても息子と自転車で出かける日がくるなんて。この自粛期間ほとんどずっとふたりきりで、関係が変わってきたように思う。…今までは母子としていっしょにいるのが楽しかったけれど、今はひとりの個人としての息子といるのが楽しくなってきた…という感じかな。

小学校は来週から午前中授業がはじまり、6月から通常。

いちから

ふと思った。こうしてあと10年くらい息子の勉強にがっちりつき合ったら、わたしももっと頭が良くなるのではないかと。そして大学受験などをして、何かをいちから勉強できるかも。…でも、どんな学問を学びたいかな?としばらく真剣に考えてみたけど、特に何も浮かばなかった…。

息子が18歳くらいになった頃には、大学に行くことは今よりもっと無意味になってるだろうな。

ケノヒビ

朝ごはんを作って食べて、計算や漢字や時計の読み方の練習や宿題をいっしょにして、お昼ごはんを作って食べて、ふたりで政庁跡まで散歩して、帰り道にコンビニでおやつを買って、夕方家につく頃にはそれぞれひとりになりたくて、黙々と遊んだり本を読んだり動画を見たりして、夕ごはんを作って食べて。余力があれば隙をみて仕事をして…。

 

猫の兼継がこの冬に舐め癖がついてしまい、おなかの毛だけ剥げてしまった。調べたらストレスが主な原因らしいので、兼が毛繕いをしてるのを見たらすぐ、ブラッシングしたり猫おもちゃで遊びに誘ったり、できるだけマンツーで相手をして様子を見ていた。今はすこしずつおなかに産毛が生えてきてほっとしている。猫おもちゃに興奮して遊んでる兼は目つきもきりりとして若返ったよう。良かった。すると今度は息子が「…ママのいちばんは兼なんでしょ…」と言い出す。そんなこんなで毎日があっという間に終わる。

 

時計の読み方は今 ”午前”と”午後”について教えてる。「夜中の12時…ここから日にちが変わって、新しい1日がはじまる。1日は24時間 時計2周分。前半の12時間がすべて”午前”。お昼の12時から後半の12時間がすべて”午後”になる」。わけのわからない仕組みを聞かされて、息子は頭から湯気を出している。「なんでそうなるの!」とうめく息子の様子を見てちょっと安心する。こんな不思議な理屈を「そういうものなんですね」と7歳児がすんなり納得できるほうがこわい。

 

追記 : ”時間”について調べてみた → https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0528/

飛行機と自転車

先週末は飛行機作りにはげんだ。調べてみると”競技用紙飛行機”というのがあるようだった。おじいさん方が飛ばしていたのはそれだった。

2機仕上げて、月曜日に試験飛行をしたけれど両方飛ばず。なかなか難しいことを実感。使用する紙を換えて追加で2機作ってみる。

おじいさん方との約束の火曜日。7人くらい集まっていた。わたしたちの飛行機はやっぱり飛ばず、アドバイスをもらう。壮介はおじいさん方から3機も格好良い飛行機をもらう。デザインも設計もそれぞれ自分で作成したものだそう。「来月、左右非対称の比翼限定の大会があるんだよ」…左右非対称…。おじいさん方はけっこうマニアックなヒコーキビルダーなのだった。物腰も親切だけどクールだ。「ちゃんとひとの話を聞きなさい!」と喋り過ぎる息子は怒られていた。

風にのると、高さ20mくらいまで上昇して、50mmくらい飛んだりする。飛ばしたあと見失うくらいスピードも出る。これはわたしも楽しい。

そして、突然息子はコマなし自転車に乗れるようになった。我が家では「奇跡だ!!!」と大騒ぎだった。本人もびっくりしていた。息子のいばりよう、自信回復具合は大変なもので、本当に良かったなあと思う。良かった、良かった。良い瞬間を見せてくれた。

春休みは飛行機飛ばしと自転車乗りで終始しそう。春らしくていい。

ヒコーキクラブ 続き

昨日ブログで書いたばかりのヒコーキクラブのおじいさん方と、今日、息子が仲良くなるというまさかの展開。めずらしくイジイジモジモジして、話しかけるまで30分くらいかかった息子。でも勇気を出して「飛行機見せてください」とひとりで言いに行った。立派だ。

飛行機を飛ばさせてもらったり、作り方を聞いたりして「もっときれいに飛ぶ飛行機を今度持ってきてあげるよ」と言うおじさんと「自分で飛行機作ってみる!」と息子が約束。「厚紙とボンド、割りばし…」と、真剣に作り方を聞くわたし。

 

息子(天性の不器用、7歳)に代わり、わたし(天性の不器用、でもオトナ)が作ること必至。約束の来週の火曜日までに、作りましょう、美しい飛行機を。

師匠な息子

昨夜は東京からきた千枝さんと夜更けまでホテルのバーで飲んだ。飲んだ、といっても、わたしは天神まで車を運転して行ったのでパイナップルジュース、お酒の飲めない千枝さんはグァバジュースなどを飲んでいた。ちょうど千枝さんと話したいなと考えていたタイミングだったので、とても嬉しかった。千枝さんは博識で仕事がばりばりできて、しかも天性のひとの良さと器があるので、話していてとても楽しい。

近所に友達ができて(←めずらしい。太宰府で2人目の友達)、最近彼女から彼女の半生を聞いた。「えっーーーーー!」という内容で、大炎上しそうな人生だけど、聞いててなんだか胸が熱くなった。自分ですべてを背負うのなら、もうなんでもありかもしれない…と思える、良い話だったな。

なんだろう、今年に入ってから、急にひとに会う機会が増えている。遠方からひとがくる。3月もいくつかひとと会う予定がある。家族としか会わない日々だった昨年はなんだったのだろう。心境にも変化がでてきて「触るなよ、全部ひとりでやるから」というスタンスが「なんかもう甘えちゃおうかな」というゆるい感じがでてきて、驚く。理由はいくつか心当たりがあるけれど、ひとつはきっと息子のせいだ。

 

息子は超ひとなつっこい子で、例えば電車に乗ったら、速攻で目の前のひとに朗らかに話しかける。「どこ行くんですか?今何歳ですか?ボクと座る場所交換しませんか?ボクが好きなキャラクターはね…(と、手に持っている本を見せたりする)」などなど。お店の店員さん、レジのひとにも必ず話しかける。こころのシャッターを降ろしたようなひとにもおかまいなしで、ぐいぐいそれをこじ開けにいく息子。無愛想なひとがしまいには息子に降参する様子などを見ると、ちょっと感動する。無表情ですれ違うだけだったひとの、やわらかい部分を、息子のおかげで垣間見れる。

下校時間、晴れた午後、遠くにひとり黄色い傘を差した子が見える。うちの息子だ。息子はにこにこしながら、同級生、上級生、男の子、女の子関係なく「あいあい傘しようよ!楽しいよ!」と開いた傘を手にしてまわりの子どもを追いかけている(”あいあい傘”の意味を息子は知らない)。みんな、困って逃げてる。そういうのを見てると「…なんか、すごいな」と思うのだ。「ひと言でいうと”天真爛漫”ですね」と担任の先生は言う。

天真爛漫で神経質。ひとなつっこいくせになじめない。息子が傷つくことも、強引すぎることもたくさんある。見てるととてもあぶなっかしいけど、でも、まぶしいような気持ちにもさせられる。

 

モンゴメリの「かわいいエミリー」で、死にゆくエミリーのお父さんが娘について思う言葉が、息子を見てると浮かぶ。

”この子は深く愛するだろう、ひどく苦しむだろう、そしてそのかわりにかがやかしい喜びにみちた瞬間を味わうだろう”